理事長ご挨拶

日頃、当協会の運営につきまして格別なご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
当協会は、昭和61年の設立以来、「不動産に係る国民の権利の明確化に寄与する」ことを目的に、富山県を始め、県内市町村他官公署からの委託を受け、土地家屋調査士としての専門的能力を結集して、不動産の表示に関する登記に必要な調査・測量、嘱託、申請の適正・迅速な実施に努めて参りました。そして、平成24年9月に富山県知事より公益認定を受け、同年10月からは「公益社団富山県公共嘱託登記土地家屋調査士協会」へと移行し、公共事業の円滑推進に貢献できるよう日々万全の体制づくりを目指して励んでいます。 公益法人と認定を受けてから10年が経とうとしている今、本協会に求められる役割は「公共嘱託登記に係る受託事業」だけではなく改正された土地基本法による土地所有者の管理責任強化も踏まえた「地図整備等の促進事業」、「防災及び災害時支援事業」、「官公署の皆様を対象とした登記セミナー等の啓発事業」等、従来にも増して幅広くなっております。 また、令和2年8月に施行となりました「司法書士法及び土地家屋調査士法の一部を改正する法律」では、土地家屋調査士法 第1条に「土地家屋調査士は、不動産の表示に関する登記及び土地の筆界を明らかにする業務の専門家として、不動産に関する権利の明確化に寄与し、もって国民生活の安定と向上に資することを使命とする。」と初めて土地家屋調査士が土地の筆界の専門家たる旨が明文化されました。これは私達のこれまでの業務姿勢等が評価されてのことと身が引き締まる思いです。 富山協会は、「土地の筆界を明らかにする業務の専門家」として使命感を持って取り組み、官公署並びに社会から信頼され、選ばれる法人として公共事業の円滑推進に貢献できるよう一層の研鑽と技術の向上に鋭意努力する所存です。 今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。